箱根駅伝2020優勝予想 東海大学の戦力分析
箱根駅伝2020の優勝チームを過去のデータと私が箱根駅伝を走って経験した事を元に予想をしていきたいと思います。
今回は母校の東海大学の予想をします。
今後、優勝候補の青山学院大学、東洋大学、駒沢大学、國學院大学、東京国際大学取り上げていきますので、そちらも読んで頂けると嬉しいです。
目次
三大駅伝の結果
総合結果 4位
1区(08.0㎞)西川雄一郎(4年)4位
2区(05.8㎞)坂口 竜平(4年)6位
3区(08.5㎞)塩澤 稀夕(3年)6位
4区(06.2㎞)市村 朋樹(2年)2位
5区(06.4㎞)鬼塚 翔太(4年)4位
6区(10.2㎞)西田 壮志(3年)2位
総合結果1位
1区(09.5km)小松 陽平(4年)03位
2区(11.1km)西川雄一郎(4年)10位
3区(11.9km)塩澤 稀夕(3年)03位
4区(11.8km)西田 壮志(3年)01位
5区(12.4km)市村 朋樹(2年)07位
6区(12.8km)郡司 陽大(4年)01位
7区(17.6km)松尾淳之介(4年)08位
8区(19.7km)名取 燎太(3位)02位
戦力ダウン値
-70点
・湯沢舜と湊谷春紀の卒業。
・館澤享次・關颯人・坂口竜平・鬼塚翔太・中島怜利など4年生ゴールデン世代の状態
戦力アップ値
+60点
名取燎太・塩澤稀夕・市村朋樹などが3大駅伝で活躍。
タイトル獲得選手(直近1年)
坂口竜平日本選手権 3000SC
小松陽平箱根駅伝 8区
西田壮志 全日本大学駅伝4区
郡司陽大全日本大学駅伝6区
10000m記録&人数
90点
10000mの28分台記録&人数(11/17現在)
28分台7人
28分17秒52 鬼塚翔太 4年
28分23秒37 關 颯人 4年
28分35秒37 小松陽平 4年
28分16秒17 塩澤稀夕 3年
28分37秒95 松尾淳之介4年
28分58秒15 西田壮志 3年
28分30秒87 西川雄一郎4年
レーダーチャート
戦力バランスをチャートに表すとこんな感じでしょうか…。
区間配置予想(11/3時点)
1区鬼塚翔太-2区名取燎太‐3区西川雄一郎‐4区塩澤稀夕‐5区西田壮志
6区中嶋怜利‐7区坂口竜平‐8区小松 陽平-9区市村朋樹-10区郡司陽大
区間エントリー後の区間予想(12/29)
1区鬼塚翔太-2区塩澤稀夕‐3区西川雄一郎‐4区名取燎太‐5区西田壮志
6区市村朋樹‐7区松崎咲人‐8区小松 陽平-9区坂口竜平-10区郡司陽大
※赤字が当日エントリー変更と予想
順位予想
総合得点 170点
優勝確率 35%
予想順位 2位
※参考
國學院大 130点
駒澤大学 155点
東洋大学 120点
青山学院 105点
順位予想その理由
前回大会も優勝し、直近の全日本大学駅伝も優勝して優勝候補筆頭のはずなのですが…
2位
と予想させて頂きました。
前回の箱根駅伝が終わった直後は
「来年も東海大学が優勝だな」
と、思っていたのですが…
どうやらそんな簡単にはいかないようです。
優勝メンバーが8人残り、直近の全日本大学駅伝2019でも優勝したし、走れなかったメンバーも豪華だったので安易に母校の連覇だと思っていたのですが…
よくよく考えてみると
状況は前回より厳しいかもしれません。
何故なら他大学が大幅にパワーアップしてるから!
前回大会も今回の全日本大学駅伝もほぼノーミスでタスキを繋げたので優勝出来ましたが、一つ間違えれば出雲駅伝のように4位くらいになっていた可能性も十分にあります。
もちろん、優勝も十分にあります!むしろ優勝候補筆頭です!
私の考える不安要素は2つあります。
それは
①2区を走る選手
②ゴールデン世代4年生の状態
です。
簡単に説明していきますね。
2区は誰が走るのか?問題
前回の箱根駅伝が終わった時は思わなかったのですが…
湯沢舜 の卒業は痛かったです。
何故ならば今回、東海大学のウィークポイントになりそうなのが2区だからです。
2区は前半の流れを決める超重要区間です。コースも厳しいし、油断すると3分~4分差がついてしまいます。
前回大会、湯沢舜の記録68分05秒を上回る選手は現状東海大学には居ないでしょう。西田壮志が可能性がありそうですがほぼ間違いなく5区を走ると思うので除外します。
他の区間はアドバンテージがありそうですが、この2区だけは難しいように感じます。2区で大きく出遅れてしまうと後の区間の焦りにつながるので、ここで湯沢舜にどれだけ近づく事が出来るかがポイントになりそうです。
で、誰が走るか?
なんですが…。これは最後まで監督を悩ませそうですね。一番強くて調子が良い選手を持ってくることになるのは間違いないのです。強いと言えば東海大学の4年生なのですが…
ところが!!
1年生から注目を集めていた館澤享次、關颯人、坂口竜平、鬼塚翔太などのゴールデン世代の中でも中核の選手達は…
全日本大学駅伝を走ってません!!
全日本大学駅伝で走れない状態で箱根駅伝2区を走るというのはちょっと考えづらいです。
と、いう事で誰が走るの?(しつこいですが…)
なのですが塩澤稀夕、名取燎太 ではないかと予想します。
チームの現状を見るとこの2人が良いのではないかなぁ…と思います。
塩澤稀夕は出雲駅伝、全日本大学駅伝の両駅伝で結果を残しているし、名取燎太も全日本大学駅伝アンカーで素晴らしい走りをしたし、関東インカレのハーフマラソンで5位入賞したりと安定した成績を残しています。
この二人のどちらがベストではないでしょうか。
ただ、やっぱり他校のエースと比べると見劣りしてしまうかもしれません。何故なら2人ともに3年生ですが箱根駅伝は初出場だからです。経験値の差が出てしまう可能性もあります。
この2区を区間8位以内69分以内で凌げば連覇も可能性大です。
個人的には2区の区間10位以内と復路の区間賞は同等くらいの価値があると思っています。
ゴールデン世代はどうなのか?問題
結論、ゴールデン世代と呼ばれている主力選手の何名かは走れないでしょう。
入学当初から注目されていたゴールデン世代ですが、今年はトラックでも駅伝でもパッとしません。
元々の力はあるので練習が積めて本番を迎える事が出来れば最強なのですが…
今回は全員が100%の状態というのは難しいでしょう。
つまり、全日本大学駅伝のメンバーを超える状態にもっていくのは厳しいかもです。
エントリーメンバーに入る事だって難しいかもしれません。
もしゴールデン世代が当日走れる状態(90%程度まで戻れば)であれば東海大学の連覇はかなり視界良好になります。
山(5区・6区)は最強
プラス要素も、もちろんあります。
3大駅伝を走ってないので中島怜利の状態はわからないのですが、もしも昨年同様の状態以上であれば…
山区間は最強です!
かなりのアドバンテージがとれますね。山区間において唯一対抗出来るのは國學院大学くらいで、東洋大学、青山学院大学、駒沢大学にはこの2区間で優位にたてる計算が出来ます。心理的にも往路の最後と復路の最初なので仮に出遅れたとしても手遅れになる前に追い上げる事が出来るので安心感はあります。
ただし、何もなければです!!
仮に西田壮志に故障や体調不良があれば逆にピンチになります。
アドバンテージが取れる計算をしてたのに出来ないと慌てふためきます。
中島怜利は出雲駅伝も全日本大学駅伝もエントリーメンバーにすら入っていないので、箱根駅伝を走るのは難しいでしょう。昨年5.6区の二人が走れないとなったら少し焦りが出るかもしれません。
選手層も最強
さらに選手層も最強です。10000m28分台でも16名のエントリーメンバーすら入れない可能性だってあります。
私達の時は28分台の選手なんてチームに一人いるかいないかの存在だったので超豪華です。
選手目線の話をすると気が抜けないですね。
たぶん、この世代に生まれたら私はメンバーに入れませんでした。(因みに私の10000mは29分04秒です)
全日本大学駅伝では館澤享次、關颯人、坂口竜平、鬼塚翔太は抜きでも優勝しました。彼らが復活すればそれだけでも大きなプラスαです。
理想の展開
前回大会と同じように往路で2位~3位につけて復路で逆転が望ましいです。
東海大学の場合は往路と復路に遜色ない選手を並べる事が出来るので復路は圧倒的に有利になるはずです。
個人的にはゴールデン世代の四年生に頑張って欲しいですね。
改めてですが…
これだけのプラス要素があれば優勝でしょ?
と、思う方もいらっしゃると思いますが、しつこいですが今回は例年以上に実力が拮抗してます!
あと正直な話をすると私が優勝予想すると外れるんですよね…。だからそういう意味も少し含んで2位予想にしてしまいました。
駆け足でブログ更新してしまったので修正点があれば修正して更新します。
また明日以降に東洋大学、國學院大学、青山学院大学、駒澤大学の予想もします。興味があったら是非読んでください。
2020年はこちらから
因みに全日本大学駅伝2019予想はこちらです。また予想は外しました。