駅伝の「外国人選手を起用するのはズルい」は少し間違いてる

昔からあるのですが

「駅伝で外国人選手を使うのはズルい」

という声が結構あります。

生井
生井
私が現役の時からありました。


最近あった高校駅伝を見ていてもツイッターでこんな投稿が多発していました。

 

果たして、駅伝で外国人選手を使うのはズルいのでしょうか?

ズルいとは違う

結論から申し上げますと

ズルくはないです。

当たり前ですよね。ルールを破ってないのだから!

「そういう意味じゃねーよ!」

と、多分ツッコミを受けると思います。

わかります。

ただ、スポーツの場合はルールさえ守れば、基本的にズルくはないです。

・コースをショートカットした。

・ドーピングをした。

・審判に賄賂を渡した

・高校駅伝なのに大学生を起用した。

とかならズルイですが…。

ルールを守ってるならズルくないです。

結果を最重要視するからスポーツは面白い

でもルールを守っているのにズルイと言われてしまう事があるんですよね。駅伝に限らず。

例えば、新しい所だと2018年ロシアワールドカップ予選3戦目の日本対ポーランドなんかもそうです。

日本はラスト10分負けているのにも関わらず時間稼ぎをして、追加点を取らせない代りに相手に勝ちを譲り決勝トーナメントに進出しました。

あの後、「そんな事してまで予選突破してーのか!」「金払って観に来たお客様に失礼だろ!」とか色々と物議を醸しました。

まあ、でもあれって立派な作戦なんですよ。ルール違反ではもちろんないし、今までに得たアドバンテージを活かしただけなので。

ズルくないんですよ。

そこまでして予選突破したいのか?

の、アンサーは

したい!

と、なります。

競技者や関係者の立場からすると、結果を一番に置くのは当然の事です。多分、結果よりも別のものを1番に置くとスポーツはつまらなくなりますよ!なので、これは正解だと思ってます。

生井
生井
あくまでも私の考えです


だから駅伝もルールという意味ではキチっと守られているので問題ではありません。

ズルくはないです。

少し不平等だとは思う

ズルイとは思わないのですが高校駅伝に関しては少しだけ不平等だなとは思います。

理由としては高校は基本的に地元の高校に進学するからです。

何だよ意味わかんねーよ!

と、ツッコミを受けそうなので説明しますね。

男子全国高校駅伝の優勝確率が留学生のいるチームが高過ぎるんですよね。留学生がいるチームでないと優勝が出来ない。そんな状態です

過去20年間の高校駅伝の結果を調べたところ

留学生チームのいる学校の勝率

過去20年

75%

過去10年だと

80%

です。このままだと年々パーセンテージが上がる可能性が高いです。

因みに

過去20年に限って言えば、箱根駅伝は0%です。

環境の要素が高いのは不平等

例えが正しいか不明ですが

東大生の親世帯の年収は平均で1000万以上という話を聞いた事があります。だから勉強にお金を掛ける費用が大量にあるから環境が整えられて東大生になれる。と、どこかのテレビ番組でやってました。(どこか覚えてなくてゴメンナサイ。)

つまり、ある程度お金がなきゃ東大には入れない。

環境によって左右されると言う事ですね。

駅伝も

一部だけが外国人受け入れ可能な学校があり、外国人選手がいるチームでないと優勝が出来ない。みたいになったら不平等かな。と思います。

例えが悪いかもですが、一部だけ特別なメリットがあり、その一部だけが優勝を占めてしまうと可哀想な気がします。

だって、留学生受け入れ可能な学校が近くにあるかどうかは環境の問題で、遠かったら通えない訳で

完全に運だから

実業団や大学なら、まだチームを選ぶ事が出来ますが高校は基本、地元の高校に進学するので、環境だけに左右されるのは不平等だと思うんですよ。

例えば私は神奈川県出身なんですが、中学校を卒業して仙台に行くとか、倉敷に行くとかやっぱり難しいです。神奈川県内か遠くても東京の学校が限界です。

もちろん、地元以外の学校に進学する人も今は増えていますけど。基本は地元が多いです。

留学生選手の存在は大事

ただ、じゃあ「外国人選手の起用は禁止にする」のは違くて、それは絶対に駄目です。

駅伝だけでなく、トラック競技において留学生の存在は必要です。

理由としては2つ

人気保持の為

日本人選手のレベルアップのため。

人気保持のためと言うのは、言い方が難しいのですが、

「日本人選手だけだと敵わないから外国人選手は禁止。」とかなると、多分シラけます。大会自体の価値と人気が落ちると思うんです。

例えば大相撲とかでも日本人力士が優勝出来ないから外国人力士は認めない。みたいになったら、多分しらけます。

あとは日本人選手のレベルアップには外国人選手の存在は不可欠だと思うんですよ。

私達世代だと藤井周一がインターハイで留学生と互角に戦って成長してましたし、目標はあった方が良いんですよ。

じゃあどうするんだ。矛盾してるじゃねーか!って話になると思うのですが

提案としては2つ

区間規制をさらに厳しくする。

記念大会だけは留学生を禁止にする。

具体的には1区(10km)、3区(8.1km)、4区(8.1km)の長距離区間を留学生が走るのを禁止します。

現状1区(10㎞)のみ留学生の起用禁止になっているのですが、3区と4区も付け加えるという提案です。

3区で起用できるなら、区間規制する意味があまりないな。というのが私の意見です。

もちろん1区よりは重要度が低いのですがそれでも3区で起用できるなら重要度はあまり失いません。特に全国高校駅での3区は上りコースで差がつきやすいので1区と同じくらい大事 です。そこに強力な留学生を起用できるとなるとやっぱり有利になります。

あとはこれも少し矛盾してしまうのですが、記念大会だけ留学生選手の禁止なんて言うのもアリかなと思ってますが、これはどうでしょうか?5年に1回くらい日本人だけって言うのも面白いかな。と思い提案してみましたが…

 

結論

私の「駅伝における留学生の起用」についての考えをまとめると…

留学生の起用はズルくはないけど少し不平等な面もあるから区間規制を見直そう

って、ところですかね。

生井
生井
分かりづらかったらゴメンナサイ。


選手目線で留学生は?

私は現役時代に3度、留学生と一緒の区間を走った事がありますが…

正直怖いです。

3度一緒に走って2度は大差をつけられました。

ただ1度は勝てました。

2003年 箱根駅伝4区 3分07秒負け

2003年 出雲駅伝4区 区間賞で勝利

2003年 全日本大学駅伝1区 55秒負け

全日本大学駅伝1区でアブドゥラ・バイに55秒差はまだ許容範囲ですが、箱根駅伝4区でデビット・カリウキ3分以上差をつけられたのは今でもショックですね。

だからと言って留学生の起用を禁止して欲しいとは思ってはいませんでしたよ。

生井
生井
嘘かもしれません((笑)


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